法律で言うところの競売とは?
競売とは、呼んで字のごとく競り売りの事です。
つまり、複数の買い手に価格を競争させて行う販売形式の事を指し、別名、オークションとも呼ばれています。
代表的な競売は築地市場等、全国の中央卸売市場で行われる生鮮食品の卸売です。
他にも、馬・牛等といった家畜や花の苗の競売も広く知られています。
また、中古の自動車もオークションが開催されており、販売業者はオークションで仕入れて中古の自動車を再販するのが一般的です。
通常、競売は「きょうばい」と呼びますが、法律では「けいばい」と呼ばれています。
「けいばい」とは、民事執行法に基づき、債権者が債権回収の為に行う措置であり、申し立ては裁判所に行います。
動産、不動産ともにありますが、不動産の方が一般的だと言えます。
査定は裁判所の執行官によって行われます。
この査定により最低売却価格が決定し、その数ヶ月後に期間入札が行われます。
入札は保証金を裁判所に支払えば、個人、法人を問わず、誰でもできます。
「けいばい」のメリットは、市場価格よりも安い最低売却価格が提示されている事、つまり、通常よりも安い価格で買える可能性が大いにある事です。
価格が安いのは利益を求めている訳ではないので、当然の結果だと言えます。
市場価格よりも2~3割安い価格である事が一般的です。
但し、デメリットもあります。
現状渡しが原則なので、修復するのであれば、それは落札者の負担となるのです。
特に不動産は、室内の判断材料は写真のみとなりますので、リスクがあると言えます。
また、落札後も元の所有者が居座り続ける場合もあります。立ち退かせる事は法的に可能ですが、そうであっても負担になる事は確かです。
あなたは「競売」をなんと読む????(ヤフー知恵袋)